2007年 道南ドライブ 後編【過去旅アーカイブ】

さて過去旅アーカイブ、2007年の道南旅行記

前編・中編・函館市内観光編・後編の無理やり4部構成でお届けしてきましたが、いよいよ完結となる後編です。

3年連続での渡道、夫婦二人のキャンプ旅、道内4泊5日の旅行後編は4日目の途中からです。

ちなみに前編・中編・函館市内観光編を読みたい方は下記からどうぞ

前編はこちら

中編はこちら

函館市内観光編はこちら

全行程

全行程、再掲しときます。

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0日目

自宅~新潟港~優雅な船旅~船中泊

265km

1日目

小樽~カムイ岬~神仙沼~

弁慶岬~せたな青少年旅行村泊

290km

2日目

瀬棚~尾花岬(北から)~臼別温泉~

尾花岬(南から)~八雲~鹿部間欠泉~東大沼キャンプ場泊

265km

3日目

大沼~恵山岬~恵山~函館(五稜郭函館山などなど)

192km

4日目

函館(摩周丸など)~青函トンネル記念館

松前城~夷王山キャンプ場泊

165km

5日目

夷王山~かもめ島・江差見市温泉

長万部~室蘭~苫小牧~船中泊

332km

6日目

新潟港~自宅

254km

 

 

4日目 函館(摩周丸など)~青函トンネル記念館松前城~夷王山キャンプ場泊

 

さて、函館市内観光を満喫して4日目も移動開始です。
本日の予定は北海道最南端を通過して日本海側への移動です。
国道228号を南西方向へ走行、お昼はハセガワストアのやきとり弁当を予定していたのですが、市内を抜けてしまってからはハセガワストアの姿を全く見かけず、もう半ばあきらめていたのですが、
上磯にてようやく発見!!無事おいしくやきとり弁当をいただきました。
結構お腹が空いていて一気に食べてしまい写真は残っておりませぬ。
有名な話ですがやきとりですが"豚"です。ちなみに鳥も選べますが、やっぱり豚のやきとりを選びました。

余談ですがこのやきとり弁当、根室のタイエーでも食べれます。時を経て12年後に根室でやきとり弁当を食したときのお話はこちら 、と言ってもその時も結局写真は残してないんですけどね・・・。

お腹も満たしてさらにR228を南西に進み、青函トンネル記念館を見学です。

青函トンネルについての説明や、津軽海峡周辺の郷土の歴史についての展示などを
ゆっくり見学です。それにしても乗り物というだけで・・・(以下省略)

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青函トンネルの大きさを体感しながら記念写真を1枚。

お次の目的地は白神岬です、北海道最南端の岬です。訪れる人は少ないかもしれませんが私にとっては今回の旅のひとつのハイライトです、近づくにつれ車の中でひとりテンションをあげておりました。
そして午後2時半ごろに無事白神岬にとうちゃーく
我々以外はみな通り過ぎていくなかまずは記念写真を一枚。

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なぜそんなにテンションが上がってるかといえばこの旅で訪問(正確には到達していないが)した尾花岬を含めてこれで北海道東西南北端を制覇なのです。'98年に納沙布岬に立ち、'00年'06年に宗谷岬に立ち、そして今回の旅で残り二つを無事制覇できたのでした。
感慨に浸りながらしばらく滞在しておりましたが、その間訪れたのはライダーが一人だけでした。白神岬にある地図は南が上です、なんか見慣れないので変な感じ。

ちなみに本州方面は曇り空

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白神岬を出発し続いての目的地は松前城です。東西南北端を制覇し車中で過去の思い出などを語っておりましたが、15分程度で松前城に着いてしまいました。

1854年完成の最後の日本式築城だそうです。天守閣内部は資料館となっておりますが、今宵のお宿を考慮するとあまりのんびりしてられそうにも無かったので外から眺めて、周囲の史跡を見るだけにしました。

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天気がいまいちでしたが、公園内を散策するだけでも結構いい雰囲気でした、でもやっぱり次に来るのはぜひ桜の時期にしようと思いましたとさ。

日本海を左手に見ながらR228を北上し、今宵のお宿夷王山キャンプ場を目指します。途中、松前パークゴルフ場付近で風車を見つけて記念写真です、日本海側には風車が点在してますね。

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後は迷うことなく夷王山キャンプ場を目指すはずだったのですが、R228を北上し目的地もあと少しとなったところで私の野生の勘が海側にそれていく道を見つけました、その先にあったのがこちら、洲根子岬灯台

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特に下調べしていたわけでもなく、訪ねた時も色と形が面白いなと思って写真には残してた程度で帰ってきてから名前を確認したくらいですが、こういうふとした寄り道も旅の面白さかな。

注:ちなみに現在は廃止されているようです。

そんなわけでこの旅の最後の夜は夷王山キャンプ場にて過ごします。この日はお盆も終わりシーズンがもう終わりに向っているのか、二日前の東大沼キャンプ場の様子からするとまさに天と地ほどの違い。全4組しか利用者がおりませんでした。
おかげで段々畑状のサイトをゆったりと使うことができました。

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いつも基本的にフリーサイトしか使わないので、こんなに車をそばにおいてのキャンプは初めてでした。

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このサイト風車が回ってるのが良く見えます、つまり風当たりも相当"良い"?です。
オートサイト状態で使えるときは車を風よけにすれば多少ましですが、ペグ打ちは気合入れてやる必要があります。
さて、テントも楽に設営したところで、すぐそばにある「北海道夜明けの塔」に向います。

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よく正体不明の展望台などと書かれてたりしますが、この塔ちゃんと夏至冬至春分秋分の日の日の出の方向が示されていたり、中世のうんたらかんたらが表現されてたりと、ちゃんとしたいわれのあるものらしいです。
まぁ、訪問当時はそんなこと知らず帰ってきてから調べたことですが・・・。
とりあえず上に登るといい景色です。
それにしてもこのキャンプ場もともと利用者が少ないのか、時期の問題か、非常にさびしい感じでした。しかも昨日までの暑さはどこへやら、北海道らしい涼しさが帰ってきて、なんかすごく夏の終わりという感じで(自分らの今年の北海道が明日で終わるということもあり)さびしい空気の中、今日のディナーは五島軒のレトルトカレーです。
明日の計画を練りつつ本日は早めに就寝。

5日目 夷王山~かもめ島・江差見市温泉長万部~室蘭~苫小牧~船中泊

今年の北海道の旅もいよいよ最終日、江差、熊石を抜け太平洋側に戻り、苫小牧を目指してひた走ります。小雨の降る中早々にテントを撤収して出発です。R228を北上、江差を目指します。

20分も走れば江差の街です、まずは江差駅へ、特にこれといった特徴は無いが、なんとなく最果ての駅を撮りたくて撮ったのがこの写真(あれっどこから撮った写真かな・・・。)

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ちなみにこの駅も当時は現役でしたが、廃止されましたね。

続いてかもめ島に、島とは言っても地続きです、階段を登り島に上陸、東西南北の展望を楽しみます。
東方に見える大量の風車たちと、南には昨日のお宿夷王山の風車、

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西にはうっすらと奥尻島、そして北を見ると少し晴れ間が見えます、

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なんとか天候は回復に向ってくれるのでしょうか、にしても寒い、一気に10度近く気温が下がったのではないだろうか。

かもめ島を降りて瓶子岩をさらっと見学、そして咸臨丸へ、まだ朝も早くて開館前なので今回は外観見学のみです。

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引き続き江差市街地見学です。江差の街並みですが重要文化財やら道指定文化財やらが点在しております。こちらもまだ朝早くということで外からの見学のみでしたが
横山家・旧中村家

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旧関川家別荘・旧檜山爾志郡役所

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とやや駆け足ながら色んな建物を見て回りましたとさ。
今年の旅は自然よりもこういう文化に
触れる旅という風情だった感じでございます。

さてさて、この時点でまだ9時前ですが今日中に苫小牧まで戻ることを考えるとあまりのんびりもしてられませんので、国道229号を北上して熊石へ。熊石から3日前も通った国道277号で太平洋方面を目指します。その途中で見市温泉で一休み、川沿いの露天風呂非常に気持ちよくいい湯でした。日帰り入浴500円です。

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ひとっ風呂浴びてさっぱりしたところで、再び太平洋目指して東へ。八雲からは今度は国道5号で北上し長万部を目指します。この区間、天気がいまいちだったことと、思ったより道が込んでいて早く戻らねばとあせっていたためかあまり寄り道もせず、ひたすら海岸線を進んでおりました。

 というわけで長万部到着、長万部といえばやっぱりかにめしということで
駅前の"かなや"さんで昼食です。一人前1400円(当時)のかにめしセット

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かにサラダ・茶碗蒸し・小鉢付です。

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非常においしくいただきました。(珍しくしっかりお食事の写真が残ってる)
お腹も満たして、ちょっと眠たいですが、くどいようですが、今日は苫小牧まで戻らねばなりませぬのであまりのんびりもしてられませんので出発です。

5日目も昼を過ぎて、今年の北海道の旅も終わりが近づいてきました。長万部からは国道37号を噴火湾沿いを室蘭目指してひた走ります。洞爺湖近辺はいつも時間に余裕があればのぞこうかと思いつつ5度目の渡道の今回も素通りです。
R37号は車通りも多く思ったより距離が伸びませんが、長万部から1時間半程度行って
道の駅「伊達歴史の杜」にて休憩です。伊達家の開拓の資料があると聞いては寄らないわけには行きません。
(ちなみに2000年のツーリング時も白老の仙台藩陣屋跡にはしっかり表敬訪問している)
場内には、伊達家の迎賓館や明治時代の入植時に立てられた住宅を移築したものなどがたっておりしばし鑑賞いたしました。

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またまた歴史と文化にふれた後は、再びR37号を走り室蘭を目指します。
天候はいまいちな中ですが、車中ではこの旅2度目のハイテンションモードに入って、これまでの旅の思い出などを語りだしておりました。
そう、このまま室蘭に到着すれば'98・'00・'05・'06そして今回の2007年の旅と5回の旅で北海道の海岸線をぐるりと回ったことになるのです。

(その後の旅も含め全旅の軌跡はこちらの記事からどうぞ
ハイテンションモードで白鳥大橋を渡りきり道の駅にて休憩です。

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相変わらず天気はいまいちですが、白鳥大橋と風車を眺めたりしつつ北海道の海岸線走破の余韻に浸りたいところですが、せっかく室蘭に来たんだし、測量山地球岬ぐらいは訪ねて帰りたいので残り時間をにらみつつ出発です。

ちょっと道に迷ったりしつつなんとかまずは測量山

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続いて地球岬で、なんか既視感のある写真(でも灯台の位置がちょっと違う)を撮ってみたりしましたとさ。

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室蘭に来るのは2度目ですが前回もこんな感じであわただしく観光していったのでまたの機会にゆっくりしたいものです、今回は天気もいまいちだったですし・・・。

さて、地球岬を今回の旅の最後の観光地としてあとは苫小牧港に戻るのみ、現在16時過ぎ、フェリーは19:30出航です。
ここから苫小牧の区間は一度走ったことのある区間ですので時間短縮のため高速を使用します。登別室蘭ICから道央道に乗り東へ、途中樽前SAにて今宵の食事と土産の調達、そしてフェリー持込用の荷物の整理をして、新日本海フェリーを利用ですので、日高道の厚真ICまでひた走ります。苫小牧東港に着いたのは18時頃(90分前ギリギリ)

小樽港到着して走り出したのが早朝5時そしてこの苫小牧東港到着が18時と今年の夏も北海道にいる間の5日間をフルに使って道内を走り回ることができました。新潟発着だと行きは小樽で帰りは苫小牧東が一番時間を有効に使える気がします。

(新造船になって帰りの小樽航路もちょっと使いやすくなったけどね)

というわけで、今夜お世話になるあざれあ号を写真におさめたりして乗船を待ちます。

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以上4部作でお届けしてきた2007年道南ドライブ完結です。

今年の旅のデータ
全行程6泊7日
道内4泊5日(うちキャンプ3泊)
総走行距離1763km
(道内走行距離1244km)
長々と自己満足の旅行記にお付き合いいただきありがとうございました
(完)

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ちなみに管理人の他の北海道旅行の記録にご興味のある奇特な方は下記目次のページをご覧ください。

hokkaido-syndrome.hatenablog.jp